丹沢縦走−1日目−

 
5時起床の予定が、気付いたのは6時20分。
あたふたと準備して浜町7時4分発の新宿線で出発。新宿で小田急に乗換えて渋沢駅下車、バスで大倉着は9時半となった。予定より1時間遅れ。
大倉で減量してから早速登山開始。10分ほど舗装路歩きだが、すぐに山道らしくなった。平日とはいえ、メジャーな山なのにしばらくはずっと一人。スタートが遅かったせいか。少し上ると道は階段が多くなる。これが大倉尾根の階段地獄かと実感。今回は食料持ちすぎでザックは20キロオーバー。駒止茶屋付近で年配の方に追い越される。この辺りから下山の人たちとよくすれ違うようになった。最後は階段10段ごとに一休みしながら、塔ノ岳登頂13:05。
簡単に記念撮影しておにぎりを詰め込む。先があるので落ち着かない。13:30出発で丹沢山へ。ちょっと急な下りを過ぎると軽いアップダウンの稜線歩きが続く。しかし、ここも階段が多い。登山道保護のため苦労して整備なさったのだろうけど、味気ないしふくらはぎにキツイ。丹沢山までに足が3回攣った。
14:30コースタイム通りに丹沢山頂に着いた。みやま山荘が建て替え工事中で、山頂には作業小屋のコンテナが立ち並んでいて興醒め。『日本百名山 丹沢山 清川村』と書かれた標の前で記念撮影。即出発して今夜の宿営地不動ノ峰へ。
塔ノ岳から丹沢山までと同じような稜線歩きが続くが、道がややウェッティ。予想通りこの辺りは、日陰に入ると霜柱が残っていた。クマザサの道をやや急いで15:15不動の峰休憩所着。
休憩所は広いベンチが4台置かれていて整備されているようだが、休憩所の建物そのものは2面の壁が壊れていてボロボロ。建物内で焚火をした形跡もある。避難者がやむに止まれず壁を剥がして焚火で暖をとったのか、いたずらで壊されたのかは不明。ここには先着の年配の方がいた。この時期、こんな所で同宿者がいるとは思わなかった。水場の表示もあり階段が整備されている(ように見えた)。しかし、少し下ると道は不明瞭に。わからないまま100メートルほど下ってしまってから振り返ると、左手上方にか細い沢が見えた。霜柱の中を沢によじ登り、やっと水を汲む。片手にペットボトルを持って、もう片方の鍋に汲んだ水をこぼさないように必死で稜線に戻る。今回の山行でこの時が一番やばかった。テントを設営してやっと一段落。ここには『丹沢はテント禁止』と書いてあるけど、ここが神奈川県条例のキャンプ禁止区域ではないことは確認済み。先着の同宿者が夕焼けを見に行くというので、後を追ってみる。不動の峰山頂から小田原、箱根、富士山にかけての雄大な景色にしばし感動。
テントに戻ると、周囲はすっかり冷え込んでいた。私の登山食の定番しゃぶしゃぶを食べ、水割りをしばし呑んで10:00に就寝。